- 歯ぐきの腫れや出血…もしかして歯周病かも?
- こんな症状は歯周病のサインです
- 歯周病の原因とは?
- 歯周病の進行段階
- 歯周病が進行している可能性が高い5つの症状
- 当院で行う歯周病治療
- 歯周病から歯を守るために、今すぐできること
歯ぐきの腫れや出血…もしかして歯周病かも?

「歯みがきすると血が出る」「口臭が気になる」「なんとなく歯がグラつく気がする」 そんな症状に、心当たりはございませんか。
実はこれらは、歯周病のサインかもしれません。
日本人が歯を失う一番の原因は、虫歯ではなく歯周病です。さらに、歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進行するため、気づいたときには手遅れになっていることも珍しくありません。
瀬戸市にお住まいで、歯ぐきに違和感や不安がある方、また「最近歯科検診を受けていないな…」という方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
こんな症状は歯周病のサインです

歯周病は、初期の自覚症状が乏しい病気です。
以下のような症状がすでに現れている場合には、お早目に当院にご相談ください。
歯茎の症状
- 歯茎の腫れ
- 歯茎からの出血
- 歯茎の色が紫色または真っ赤
- 歯茎が下がってきた、痩せてきた
- 歯茎から膿が出る(重度)
歯の症状
- 歯が長くなったように見える(歯茎の退縮)
- 硬いものを食べられない
- 歯の揺れ(重度)
口臭の症状
- 生臭いにおい
- 腐った玉ねぎのようなにおい
歯周病の原因とは?

歯周病の直接的な原因は、プラークに含まれる歯周病細菌が増えることです。細菌が出す毒素によって、炎症が引き起こされます。そして、歯周病細菌の増殖を引き起こすリスクを高める要因としては、以下のようなものが挙げられます。
セルフケア・プロフェッショナルケアの不足
毎日のセルフケア、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアが不足すると、虫歯や歯周病のリスクが上昇します。
虫歯・歯周病の予防と早期発見のために、3ヶ月に1度は定期検診に通いましょう。また、セルフケアは歯科衛生士に指導してもらった方法で実践しましょう。
お口の中のトラブル
プラーク・歯石
歯周病細菌は、プラークの中に含まれています。プラークは食事をすれば必ずお口の中で発生しますが、セルフケアが不足するとその量が多くなる・長く留まることになり、歯周病のリスクが高まります。
磨き残したプラークは硬い歯石となりますが、これはセルフケアでは取り除けません。歯科医院で定期的に除去してもらう必要があります(歯石除去)。
歯並びの乱れ
歯並びが悪く、歯ブラシが届きづらい箇所があると、プラークや歯石が発生しやすくなります。
被せ物の不適合
被せ物が合っておらず歯面がガタガタしていると、そのまわりにプラークが溜まりやすくなります。
またレジン・金属の被せ物は、天然歯やセラミックと比べると、プラークが付着しやすくなります。歯周病予防という観点では、セラミックの被せ物がおすすめです。
噛み合わせの乱れ・歯ぎしり
上下の歯の噛み合わせの乱れ、歯ぎしりは、歯茎や顎の骨に偏った力をかけ、炎症を悪化させる原因となります。被せ物、入れ歯、ブリッジなどが合っていない場合も、同様に炎症を悪化させることがあります。
生活習慣の乱れ
喫煙
喫煙は、歯茎の血管の収縮、歯周組織の酸素不足、免疫力の低下などを招くことから、歯周病を悪化させる重大な因子となります。
また血管の収縮によって出血・腫れが抑えられることから、歯周病の発見の遅れにもつながります。
ストレス・睡眠不足
ストレスや睡眠不足は免疫力の低下を招き、歯周病を悪化させる因子となります。ストレスはまた、食習慣を乱したり、歯磨きなどのセルフケアを怠ったりする原因にもなります。
甘いもの・やわらかいものの摂り過ぎ
甘いもの、やわらかいものは、歯にくっつきやすい・プラークが生じやすいことから、虫歯や歯周病のリスクを高めます。また栄養の偏りは、免疫力を下げる原因となります。
歯周病の進行段階

歯肉炎
炎症が歯茎のみにとどまっている段階です。
症状としては歯茎の腫れ、歯磨きの際の出血などが挙げられますが、ご自身ではほとんど気づけません。
軽度歯周病
歯茎に留まっていた炎症が、歯根膜(歯の根を覆う膜)、顎の骨に広がった段階です。歯周ポケットが深くなり、プラークや歯石が溜まりやすく・除去しにくくなります。
腫れがひどくなり、より出血しやすくなります。また、顎の骨が溶けることで、少しずつ歯茎が下がり始めます。
中等度歯周病
顎の骨の半分程度が溶けてしまった段階です。歯周ポケットがさらに深くなり、治療にも時間がかかります。
自分で見て分かるほど歯茎が下がる、歯茎から膿が出る、口臭がひどくなる、場合によっては歯がぐらつく等の症状が見られます。また、食べ物が詰まりやすくなる等、食事にも支障が出始めます。
重度歯周病
顎の骨が半分以上溶けてしまった段階です。支えきれなくなった歯がぐらつき、硬いものを食べられない、噛むと歯茎が痛い等、食事に明らかな影響が出ます。
放置していると、ある時突然、歯が抜け落ちます。
歯周病が進行している可能性が高い5つの症状
以下のような症状がある場合は、すぐに歯科医院の受診をおすすめします。
進行している可能性が高く、放置すると抜歯が必要になるケースも少なくありません。
できるだけ歯を残すためにも、早めの対応が大切です。
噛んだ時に歯茎が痛い
顎の骨の吸収が進むと、噛んだ時に歯茎に痛みを感じるようになります。歯茎の痛みは進行した虫歯でも発生することがありますが、どちらにせよ早期の受診が必要です。
口臭が強くなった
口臭は誰でも一定程度ありますが、歯周病が進行すると強くなります。歯周ポケットに汚れが溜まりやすくなること、細菌がより多くの毒素を出すことが原因です。特に、生臭いにおい、玉ねぎが腐ったようなにおいがする時には、歯周病の疑いが強まります。
歯茎から膿が出ている
細菌、感染部に集まった白血球の死骸が膿になり、歯茎から出てくることがあります。歯周病がかなり進行しているサインです。また重度の虫歯でも、歯茎から膿が出ることがあります。
歯並びが悪くなった
顎の骨の吸収が進み、歯を支える力が弱くなると、歯並びが乱れます。歯茎の退縮と相まって、食べ物が詰まりやすくなります。
歯が揺れる
噛んだり、指で軽く押した程度で歯が揺れる場合、放置していると近いうちに脱落します。ただ、この段階であっても治療によって、揺れを改善できることもあります。迷わず、ご相談ください。
当院で行う歯周病治療

歯周病の直接の原因は、歯周病細菌にあります。そしてこの細菌は、プラークの中に存在します。
そのため治療では、プラークや歯石を取り除くこと、そしてお口の中に汚れが溜まりにくい環境をつくることが大切です。
すべての方に必要な治療:正しいセルフケアの習得
歯周病治療の基本は、ご自身による「正しいセルフケア」です。歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどを使ったケアを身につけることで、歯周病の進行を防ぐことができます。当院では、患者様お一人おひとりに合ったセルフケアを丁寧に指導いたしますので、ご安心ください。
進行の程度に応じた治療
軽度:スケーリング
専用の器具(スケーラー)を使って、歯の表面に付着したプラークや歯石を取り除く処置です。毎日丁寧に歯を磨いても、どうしてもプラークをゼロにはできません。そしてプラークがあれば、歯石も生じてしまいます。セルフケアで除去できないプラーク・歯石も、歯科医院であればきれいに落とせます。
中等度:ループトレーニング
歯ブラシが届かない歯周ポケットのプラーク・歯石、細菌に感染した歯質などを取り除く治療です。炎症がある場合には痛みを伴うことがあるため、必要に応じて麻酔をかけます。
治療後、歯の根の表面が滑らかになり、プラークが付着しにくくなります。
重度:歯周外科治療
歯茎を切開して歯の根を露出させ、直接的にプラーク・歯石を取り除き、さらにその歯面を滑らかに整えるという治療です。場合によっては、溶けてしまった顎の骨の回復を図る処置を行うこともあります。
歯周病から歯を守るために、今すぐできること
繰り返しになりますが、歯周病は、気づかないうちに進行し、歯を失う原因となる恐ろしい病気です。ですが、早期発見と適切なケアで進行を止めることができます。瀬戸市で歯ぐきに不安を感じている方、しばらく歯医者に行っていない方も、まずはお気軽に当院へご相談ください。
患者様の大切な歯とお口の健康を、私たちが全力でお守りいたします。